朝晩と日中の室温管理が難しい季節になりました。うさぎさんの食欲や排泄物、様子をよく観察してあげて下さいね。
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うさぎ庵ブログ
店長の創作ブログ



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▼ うさぎのケア

 ・うさぎのケアについて

 うさぎのケアは、環境を整える事も健康管理でケアの一つですが、
ここでは、爪きりやブラッシングに関してのケアと、うさぎの高齢化に
向けての老後のケアの2本立てにしようと思います。

最後は飼い主さんとうさぎさん双方の心のケアに少し触れようと思います。


 ・うさぎの保定

 爪を切るにも、ブラッシングするにも、強制給仕するにも、保定が出来なければ
どれも出来ません。

飼育者の皆さんは、うさぎの爪が伸びる事も、定期的に切らないといけない事も、
分かっている方は多いと思いますが、出来ない方が7割を超えてるんじゃないかと、
お店に来られる方を見ていて思います。

ペットとしての飼育対象のケアが出来ないなんて。。。と思ってしまいがちですし、
実際出来ている方は「何故出来ないの?」となりますが、これがなかなか難しいんですよ。。。
うさぎは。。。

難しいんですが、誰でも必ず切れるようになります。

コツは うさぎの扱いに慣れること

これに尽きます。

うさぎの骨は脆く折れやすいのは事実で、飼育書などでも必ず書いてあります。

そう言われると、嫌がるうさぎをどの程度の力で抑えればいいのか
分からず、爪を切ったり、被毛のお手入れをする為に保定をする事が
出来ないので、結果自分でケアが出来ないという事になります。

私の話になりますが、私がこの仕事を始めた時、うさぎに関して全く知りませんでしたし、
触った事もありませんでした。
犬のトリミングの学校へ通った事もありません。
でも、今ではイベントでグルーミング講習の講師をしたり、店舗へもうさぎさんのケアを目的に
ご来店下さる方が沢山おられます。

うさぎの保定やケアに何か特別な資格が必要な訳ではありませんし、環境さえあれば
誰でも出来るようになります。

そうなる為には、ひたすら うさぎに触れて、うさぎの骨格と筋肉がどうなっているのか?
うさぎが咄嗟に動く寸前に筋肉の動きを察知したり、咄嗟に動いた時はどうするか?

うさぎの行動を頭では無く感覚で掴める位になるまで、うさぎに触れて感じる事が大切です。

沢山うさぎに触れる事で、飼い主さんがうさぎを触る事に抵抗が無くなって、
保定の際に緊張しなくなれば、保定されるうさちゃんも、少しは落ち着くはずです。
(保定が嫌な事に変わりはありませんけど。。。)

前フリが長くなりましたが、うさぎの保定で気を付ける事は

・1点に力(圧)をかけないこと
・足元がすべるような物の上にうさぎを置かない

うさぎが暴れたら、保定する人は体全部を使って包み込む感じで、落とさない放さない!
うさぎが落ち着くのを待って、継続してケアするのか、次回にするかうさぎの状態を見て決めます。
うさぎの状態もそうですが、保定する方が心臓バクバクしてたら、
リラックス出来るまでは無理はしないで、保定する方も落ち着きましょう。

パニックになったうさぎは自分の力が変な方向に加わると、その力で骨が折れます。
体全体を使うのは、うさぎが暴れてキックした場合、その力を分散して受け止めるためです。

そして、うさぎは不安定を嫌いますので(うさぎじゃなくても誰だって不安定は嫌だ)
ツルツルすべるようなエプロンを付けたまま抱いたり、足元がすべるような台に置いたりすると、
怖がって暴れます。

私がうさぎをケアする際にエプロンを着けないのは、うさぎの動きがエプロンに遮られて
直に伝わりにくい&ポケットや紐などが足や爪に引っかかりやすいので、
昔からエプロン無しで接する事にしています。

手の握力だけでうさぎを押さえ込もうとしたり、タオルでグルグル巻きにしたり、
洗濯ネットに入れたりは絶対にしないで下さいね。


爪きりの実践編は「兎庵的飼育指南書」で昔エントリーしてます。
良かったら参考にしてみて下さい。

爪きり実践編 1
爪きり実践編 2


 ・うさぎのブラッシング

季節の変わり目には換毛期といって、毛がゴッソリ・ボッサリ抜けて、
新しい毛と古い毛が入れ替わります。

ではまず、何故毛が抜けるのか?

毛は永遠に伸び続ける訳ではありません。
生えて、成長して、抜け落ちるというサイクルを持っています。
毛の長さが短ければ、成長の期間も短く、抜け落ちるまでのスピードが速いので、よく抜けるように感じます。

犬で例えると、柴犬やコーギーなど短毛の子達はよく毛が抜けますが、
マルチーズやプードルなどの長毛の子はあまり抜け毛が目立ちません。

それは1本の毛の長さの成長・脱毛のサイクル期間が違うからです。

毛が生え変わるのは、季節に合わせて快適に過ごせるように自律神経が働き換毛するのですが、
日照時間と気温で季節を感じ取ります。

うさぎの場合も同じように、季節の変わり目に次のシーズンに適応する為に
換毛するのですが、うさぎは自分で飲み込んだ毛を吐き戻す事が出来ないために、
飲んでしまった毛はウンチと一緒に排泄するしかありません。
この排泄がうまく出来ないと、毛球症という状況に陥ります。

飲み込んだ毛を出来るだけ円滑にスムーズに排泄させる為にも乾牧草の粗繊維が重要ですし
、飲み込む毛を出来るだけ減らす為にグルーミングで除去する事が、1番の毛球症予防となります。

それから、食事で繊維を十分に取らないと胃腸の動きが鈍くなります。
それを自分で解決しようとうさぎは繊維の代わりに自分の毛を代用しようと
過剰なグルーミングをします。
それを防ぐ為にも十分な粗繊維を含む食事をさせる事が大切です。

換毛期ってこんな感じ

"兎庵的飼育指南書 換毛期 その1


短毛種は全身が短い毛で覆われていますので、全体にブラッシングする事で
毛を除去する事が出来ます。
お勧めはゴム製のラバーブラシです。
日頃から、マメに全身をブラッシングし、抜け毛の酷い次期は特に念入りにケアして下さい。

こちらも以前、飼育指南書に書きましたので良ければ参考にして下さい。

兎庵的飼育指南書 換毛期 その2(毛の抜き方)
       〃    換毛期 その3(体全体)
       〃    換毛期 その4(お腹編)


長毛種の場合、お手入れをサボると全身に毛玉が出来ます。
短毛種より毛は舞い散りませんが日頃のお手入れはとても重要ですので、
マメにケアしてあげて下さい。

長毛種の被毛のお手入れは、コームを利用します。
毛玉をほぐすにはスリッカーブラシを利用します。
あまりにきつく絡み付いてしまってほぐせない毛玉は無理にほぐさず
ハサミでカットしましょう。

うさぎの皮膚は薄い為、毛玉の中まで皮膚がよれて入り込む可能性があるので
、ハサミを使ったカットは腕に自信のある人以外はケアの出来る専門店で
やってもらった方が良いでしょう。

用具の説明だけですが、一応参考までに。。。
兎庵的飼育指南書 用具

そのうち、長毛種のケア実践も載せれるようにします〜



 ・老後のケア


 うさぎの寿命が伸びてきて、老齢のうさちゃんとの生活をされている方も
いらっしゃいますし、これから迎える老後の為に、予備知識として色々知りたいと
思われている方も多いと思います。

うさぎに限らず、ペットの寿命が伸びたことは嬉しい事ですが、寿命が延びる事で
今までは発症する事無く亡くなっていた病気にかかる可能性が出て来るということです。
そして、人間の老いと同じように、出来て当たり前だった事が少しずつ難しくなって
飼育方法、環境の改善が必要となってきます。


お店に来る、10歳前後のうさぎさんの飼育方法を伺って思うことは、
ストレスの少ない自由な生活をしている子が殆どです。

室内を自由にさせる事は危険性もあるので皆が皆出来るとは思いませんが、
日中は室内を自由に開放してもらい、好きに過ごしている子が多いです。

運動量+ストレスフリー=長寿 なのかも知れません。


 筋肉低下の予防

 先ほど、運動量と書きましたが、犬のように散歩に行って足腰を鍛えるという事ではありません。
筋肉には赤筋(せっきん・せききん)と白筋(はっきん・はくきん)がありますが、
赤筋は長時間の運動に適した筋肉(遅筋とも言います)で
白筋は瞬発的に利用する際の筋肉(速筋とも言います)です。

うさぎの筋肉の殆どは白筋で、赤筋は有酸素運動で低負荷高回数で鍛える事が出来ますが、
瞬発力として利用し無酸素運動で鍛える白筋を常日頃からうさぎに鍛えさせるのは無理だと思います。

それでも、自由に走ったり飛んだりするのと、狭い場所でジッとしているのでは、筋肉だけでなく
基礎代謝にも大きく影響し、やはりある程度の自由な運動は長寿の為には必要だと思います。

飼育環境やうさぎの状態で、自由に運動が出来ない場合もありますが、そういう場合は、
ケージ内で出来る運動をさせてあげるといいでしょう。

運動=散歩では無く、牧草やフードを与える際に、夜は牧草入れやフード入れを少し高い所へ設置して、
お腹側の筋肉を伸縮させて食べるようにしてあげるだけでも何もしないよりは効果的だと思います。

うさぎ庵の子達の牧草入れが、吊るしタイプで立ち上がって食べるスタイルなのはこれらの理由からです。

立ち上がる事が負担になる疾患のある子も居ると思います。
無理維持はせず、出来るだけマッサージなどで皮膚と筋肉を日常的に優しく刺激してあげるのも
効果がありますし、何よりうさぎの体に触る機会が増えるのは、飼い主さんにもうさぎさんにも
良い事だと思います。


老化現象に伴う疾患

人間の老いと同じように、様々な箇所に疾患が出やすくなります。
今まで平気に飛び越えていた段差でつまずくような筋力の低下、白内障、
老化による歯の疾患、腎臓や肝臓、心臓への負担、女の子の場合は子宮や乳腺の癌など、
色々なケースがあり飼い主さんだけでは対処出来なくなる事も多いです。

そんな時は獣医師との連携、専門店との情報交換などが必要となりますので、
日頃から主治医を決めセカンド・オピニオン的な存在を持たれる事をお勧めします。


うさぎさんの老いを受け入れ、その子に応じた環境や飼育方法へ柔軟に対応してあげて下さい。
老いによる変化は急激に現れるというよりは徐々に現れる事が多いので、常日頃のうさぎさんの状態を
把握する事が出来て初めて気付く事も多いと思います。

・眼球に濁りは無いか?
・動作に今までと変化は無いか?
・食事の時の咀嚼に変わった変化は無いか?
・体重の変化、骨格の変化は無いか?
・排泄物の状態の観察
・腫瘍の有無の確認

日頃から確認する事は上記以外にも何気ない生活の中で、長年生活してきた飼い主さんが
「ん?」と思った小さな事を見逃さず観察してあげてください。

うさぎさんのお世話に若い時以上に時間や費用がかかる事もありますが、出来るだけうさぎが快適に
生活出来る状態・環境を作るのは飼い主として当然ですし、今まで一緒に生活してきたパートナーです、
最善を尽くしてあげたいと自然に思う事だと思います。


 ・心のケア

うさぎの飼育は、周りに同じようにうさぎを飼っている人が少なかったり、
うさぎの飼育情報があまり一般的に出回っていなかったり、ネット上には色々情報がありすぎて
逆に何がよいのか分からなかったり、それと合わせて、うさぎの個体差が激しく、マニュアルが
通用しない場合も多く、飼い主さんが思い悩んでしまう場合も多々あると思います。

飼育の理想はあくまで理想であって、それに近づければ言うこと無しですが、個体差もありますし
環境も違いますし、皆が全く同じように飼育出来て、うさぎの反応も皆同じにはなりません。

飼育書や私達専門店が提示する情報は、その時々に一番ベストな状態を情報として提供しますが
、一番大切なのは

『うさぎと飼い主さんが幸せかどうか?』 です。

情報に振り回されて、横に居るうさぎさんを見落としがちになってはいませんか?

牧草はうさぎにとって理想的な食事ですし食べてくれたら一番ですが
幼少の頃から食べなれていないと、大人になってから突然「体にいいから食べなさい!」と言っても、
うさぎ自身にとっては知らない食べ物で、しかも美味しくないなら食べませんし
食べたいと思わないでしょう。

食べさせる努力はイコール 飼い主さんの努力です。
うさぎが努力する訳ではありません。

飼育するうさぎの為に少しでも健康で長生きして欲しいとの願い・思いから飼い主さんは頑張りますが、
焦らずのんびり構える気持ちも大切です。

なかなか、思うように食べてくれなくても、思うように躾が出来なくても、少し焦ったら、
横に居るうさぎを撫でてあげて下さい。
うさぎは飼い主さんを良く見ています。
焦ったり騒いだりアレコレと精神的に参ってしまいそうな時、
横で見ているうさぎも不安になってしまうかも知れません。

飼育に不安が出た時は、専門店で相談にのってもらって、色々なケースの話を聞いて、
臨機応変に飼い主さんの思考を変える努力も必要です。

縁があって一緒に過ごしているうさぎとの限られた時間を出来るだけ
楽しく幸せな時間にして下さい。

時にはのんびり何も考えず、うさぎと過ごしてみて下さい。
明日はきっと違う面を見せてくれるかも知れませんし、今まで気付かなかった
うさぎの仕草や合図に飼い主さんが気付くかも知れません。

うさぎの飼育は、焦らず騒がずのんびりです。

うさぎが100羽居れば飼育法は100通りあります。
牧草をあまり食べていなくても、6歳、7歳のうさちゃんで今まで特に問題がないのなら、
その子にとっては今までの飼育法が合っているという事です。
そこに牧草を追加できればベストでが、私達のアドバイスを受けて改善しようと努力しても、
もし難しいようなら、今までの飼育方法を無理に変える必要は無いと思います。

うさぎの飼育に100%完璧なマニュアルはありませんから。


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